メッシの電撃的なマイアミ移籍はなぜ成立したのか?バルサ復帰を断念した天才がサウジの年俸900億円より望んだもの
オファー額はアル・ヒラルのそれには及ばない。それは本人も「お金の問題だけならサウジアラビアに行っていた」と認めるところだ。では、いかにしてインテル・マイアミはメッシの気持ちを惹きつけ、契約を勝ち取ったのか。
米スポーツメディア『The Athletic』によると、インテル・マイアミは、国内最大級にして、国際的でもあるテクノロジー企業『Apple』とメッシのスポンサーでもある『Adidas』の協力のもと、歴史的な契約に至ったという。
両社ともにMLSへの業務関与によって得られる利益の半分をメッシに差し出す形となったようだ。金額こそ不明ながら、自社の動画配信サービス「Apple TV+」でメッシのドキュメンタリー作成を決めているという『Apple』はMLSの放映で得る収益から移籍金の一部を配分。かたや『Adidas』も本人との長期的な関係を強化するために利益を分配する。
無論、ヨーロッパの他クラブからのオファーもあった。それでも「ヨーロッパではバルセロナのことしか考えていなかった」というメッシ。古巣復帰が破談に終わったなかで、家族との平穏な生活を望んでいた彼のもとに、自身が物件を所有し、スペイン語にも不自由しない土地でもあるマイアミから“最適解”とも言うべき契約を提示してきたのである。サインをしない手はなかった。
早ければ、7月21日に行なわれるリーグカップのクルス・アスル戦で新天地デビューする可能性があるメッシ。そのパフォーマンスには世界中から熱視線が注がれそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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