メッシの電撃的なマイアミ移籍はなぜ成立したのか?バルサ復帰を断念した天才がサウジの年俸900億円より望んだもの
マイアミ入りを決断したメッシ。彼はなぜアメリカ行きを決めたのか(C)Getty Images
エポックメーキングな移籍だ。現地6月7日、今季限りでパリ・サンジェルマンを退団したアルゼンチン代表FWのリオネル・メッシが、MLSのインテル・マイアミ入りを公表したのである。
今月3日のパリSG退団発表後から様々な噂が飛び交った。古巣のスペイン1部バルセロナ復帰やサウジアラビアの強豪アル・ヒラルからの年俸6億ユーロ(約900億円)のメガオファーなど、サッカー史に残るクラックの去就は注目の的だった。
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そうしたなかで、メッシ本人は家族のための「落ち着いた環境」を求めた。
スペイン紙『Mundo Deportivo』と『SPORT』のインタビューで自身の心境を語った35歳は、「自分が復帰することで選手の売却や減俸が必要になると聞いた。自分のせいでそんなことが起きるとは考えたくなかった。(復帰を)望んではいたけど、実現は不可能だった」と古巣復帰への想いを漏らしつつ、「インテル・マイアミに行くよ。まだ100%手続きが終わったわけではないけど、そこでプレーする道を選んだ」と吐露。そして、決断の理由も口にした。
「今はスポットライトから少し離れ、家族のことをもっと考えたい時期でもあるんだ。さっきも言ったように、家族にとって良くない2年間を過ごした。ワールドカップで優勝して華やかだったが、それを除けば苦しい時期だった。自分の楽しみを再発見し、家族、子どもとその日を楽しみたい」
「家族のことも考えて決断した。今とは異なるサッカーで楽しむ時が来たんだ。責任感や勝利への欲求、ベストプレーをしたいという気持ちは変わらないけど、落ち着いた環境でプレーできる」