「1位公表」乱発にファンはガッカリ…失われゆくドラフトの醍醐味
12球団の駆け引きも見所だ。他球団の指名をシミュレーションし、競合を回避しての単独指名を得意とする球団もある。85年には、甲子園をわかせたPL学園・清原和博が6球団から1位指名され、西武が抽選クジを引き当てた。一方、清原がファンで意中の球団としていた巨人は、進学希望とされていた同じPL学園の桑田真澄を単独指名。ドラフト直後の会見で清原が涙を流した「KKコンビのドラマ」は語り草となっている。
選手が希望する球団を選べないルールが、数々のドラマを生んできた。メディアも巻き込んだ情報戦による、腹の探り合いは、内に秘められているからこそ面白い。近年増加する「公表合戦」が、ドラフト独特の楽しみを半減させていると感じるファンも多いようだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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