ナショナルズ優勝でクローズアップされてしまったマリナーズの悲しい歴史とは?
ナショナルズ優勝でクローズアップされた悲しき球団
そんなナショナルズのリーグ優勝で、クローズアップされてしまった悲しき球団がある。メジャー30球団で唯一、ワールドシリーズを経験していない球団。それが多くの日本人メジャーリーガーが在籍してきたマリナーズだ。
マリナーズは球団拡張に伴い、1977年にシアトルを本拠地として誕生した。初めて日本人が所属したのは1996年。マック鈴木がメジャー昇格を果たし、日本から最も距離が近い都市のチームに、日本人メジャーリーガーの系譜が生まれていく。
2000年には佐々木主浩が入団。翌2001年にはイチローが加入する。2002年には長谷川滋利が、2004年には木田優夫がユニホームに袖を通した。その後も2006年に城島健司、2012年には岩隈久志と川崎宗則、2016年には青木宣親が加入。今季の菊池雄星まで10人の日本人がプレーした。
マリナーズが最もワールドシリーズに近づいたのは2000、2001年の2シーズン。日本人選手の力が大きく貢献していた。
2000年はルーキーの佐々木が守護神に君臨。37セーブで新人王に輝いた。チームは地区2位でワイルドカードからプレーオフへ進出。地区シリーズではホワイトソックスを3連勝のスイープで下した。初のワールドシリーズへあと一歩というア・リーグ優勝決定シリーズで立ちはだかったのが、第3次黄金期まっただ中のヤンキースだった。2勝4敗で涙をのんだ。