ロッテ マジック点灯見えた! もう「インチキ」とは言わせない! 好調な3つのワケ
ピンチをチーム一丸となって乗り越えた。首位ロッテは14日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)に3―1と勝利でチームは5連勝。この日、オリックスが敗れたため、最短で明日16日にも優勝マジック26が点灯する。
試合前のチームに衝撃が走った。ここまでチームトップ本塁打をマークするマーティンが発熱を訴え、特例2021の対象選手として登録抹消となった。幸いにもPCR検査の結果、陰性だったため、今後は様子を見ながら早期合流を目指す。
そんなチームの危機を救ったのが、頼れるこの男だ。相手エース・千賀をなかなか攻略しきれずにいた終盤の8回。1―1で迎えた二死満塁の場面でレアードの値千金の内野適時打が飛び出し、2点を勝ち越し。勝負を決めた。
先の楽天3連戦でも3発を含む7安打7打点と好調が続くレアードは「初戦を取れて良かったです。カードの初戦は大事な試合なので、同点のあの場面で結果が残せて良かったです」と満面の笑みを浮かべた。
もう「インチキ」とは言わせない。前回2010年の日本一はシーズン3位からクライマックス・シリーズ、日本シリーズを怒涛の勢いで勝ち上がったことで「下剋上」が定着。さらにさかのぼって05年の日本一もシーズン2位からプレーオフを戦って日本一になった。ネット上などではいずれも勝率1位のリーグ優勝からの勝ち上がりではなかったことで「ロッテの優勝はインチキ」などという声も上がるなど、ロッテファンは肩身の狭い思いもしてきた。しかし今年の強さは本物。シーズン1位でゴールテープを切れば、1974年以来、47年ぶりとなる。
好調な要因として挙がるのは「逆転のロッテ」だ。チームでは佐々木千隼が救援登板のみでチーム最多タイの8勝をマークしている。佐々木千はこの記録に「勝ち運は分からないですけど、終盤に(打線が)点を取ってくれる。諦めない姿勢はすごい」と脱帽だ。救援投手で2桁勝利をマークするとなれば、2010年に12勝した中日の浅尾拓也以来となる。ちなみにその年、中日はリーグ優勝を果たしている。
さらに助っ人外国人選手が打ちまくっていることも大きい。先の楽天3連戦で3発を含む7安打7打点を荒稼ぎしたレアードに加えて、ここまで25本をマークしているマーティンでチームの総本塁打104発の内、約半分の48本を放っている。
「豪快なスイングが売りの2人に引っ張られるように打線も勢いが出ている。故障者も出ている中、結果としてこの結果につながっているのは2人の存在が大きい」(球界関係者)。