楽天復帰の田中が2年契約を選んだ理由 「オプトアウト条項」とは
田中自身、ネット配信された入団会見で、このオプトアウト条項を自ら明らかにした。2年契約を選んだ理由について問われると「2年という契約だが、1年終わった段階で球団とお話をさせていただく。どういうふうになるか自分の中でも分からないが、まだアメリカでやり残したことがあると思っている。選択肢、オプションを捨て去りたくなかったのでこういう契約をさせてもらった」と語った。
実は田中とヤンキースの7年契約にも、このオプトアウト条項が含まれていた。田中は2014年からヤンキースと7年総額1億5500万ドル(約163億円)という巨額の契約を結んだ。その際、4年目の2017年シーズン終了後に、残り3年の契約を破棄してFAとなる選択肢が田中サイドに与えられていた。
この時には田中がオプトアウトの条項を破棄し、残る3年間、2020年シーズンまでヤンキースに残留することを選択した。
他にも、このオフにカブスからパドレスへトレードされたダルビッシュ有は、2019年シーズン終了後にオプトアウトできる権利を持っていた。その時にもオプトアウト権利を破棄し、残る4シーズンのカブス残留を決断。それだけに今回のトレード直後には、カブスへの未練を口にもしていた。
果たして今回の田中の2年契約は満了されるのか。それともメジャー復帰というオプトアウトはあるのか。一つカギを握るのは、今回の復帰劇のきっかけともなった新型コロナウイルスの感染状況と言えるかもしれない。今季終了後でも収束の兆しがまだ見えず、状況は平行線をたどっているようなら、素直に残留だろう。一方で夏場以降、状況が劇的に改善されるようなら。その時には田中が再び海を渡ろうと思っても、楽天サイドには止める権利は残されていない。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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