斎藤雅樹が伝説の「10.8決戦」を振り返る 「僕たちには回ってこないと話していたのに・・・」
球史に残る巨人と中日が繰り広げた伝説の試合「10.8決戦」。この試合、中1日で登板し、巨人優勝の立役者となったのが、平成の大エース・斎藤雅樹さんだ。
そんな斎藤さんが、元フジテレビアナウンサーでスポーツアンカーの田中大貴が様々なスポーツ選手・解説者等を迎えてトークを広げるYouTube「田中大貴のアスリートチャンネル」にゲスト出演。
あの長嶋監督が「国民的行事」とも語った伝説の試合で登板した当時を振り返った。
もしかしたら可能性あるなと・・・
「あの試合の前夜、僕が長嶋監督に呼ばれた呼ばれない言われていましたが、槇原さんと桑田は呼ばれていたものの、僕は呼ばれていません。というのも、僕はあの試合の2日前に投げていたので、長嶋さんは基本的に僕を使いたくなかったんでしょうね。できれば槇原桑田の2人で抑えられればいいなと思っていたと思います。」
と、情報が転々としている当時の真実を明かすと、当日の心境そして裏話についてこう話している。
「とはいえ、僕も中1日とはいえあの試合にかける思いとしては当然投げる気はありましたから、ベンチに入れてくださいと監督に言いました。あの試合の構想としては、先発が槇原さんで、2番手が僕か宮本さん、最後が桑田という感じでした。その中で僕と宮本さんが話していたのは、僕たちが投げるということは、槇原さんがやられた後。つまり、チームとしては良くない状況だから、僕たちには回ってきませんよ、といったことを話していたんです。」
と、試合当日、ある程度試合展開に応じた継投を話していたという。
だが実際、先発した槇原さんの失点が続き、斎藤さんが中1日でマウンドに上がることとなった。
「あの日、試合自体が異様な雰囲気だったんですよね。その中でどんどん(チームの)状況が悪化してしまったので、ヤバイ、もしかしたら可能性あるなと思って肩を作っていました。案の定コーチから呼ばれましたね。ただ最初は聞こえないフリをして無視しました(笑)ただもう一回呼ばれたので返事をしたら『行けるか?』と言われて・・・。行けるか?と言われて行けませんとは言えないですよね(笑)」