吉田正尚は環境を変える必要がある? MLB公式が「景色の変化を利用できる8選手」に選出して期待
なかなか出場機会を得られない吉田。環境を変えることで好転するか(C)Getty Images
環境の変化で、化ける選手は数多い。『MLB公式サイト』は6月7日、「景色の変化を利用できる8人の選手」と題した特集を展開した。現在置かれた環境では本来のポテンシャルを発揮できていないが、それが一つ変わるだけで状況は一変する逸材たち。そんな8人の中に、日本人メジャーリーガーではレッドソックスの吉田正尚がただ一人選ばれた。
【動画】吉田正尚、内角高めの直球を粉砕! 本拠地熱狂の確信弾
吉田は昨年10月に右肩の関節唇の修復手術を受けた。昨季中から右肩の痛みに苦しんでおり、痛み止めの注射を打ちながら出場を続けていた。その影響で春季キャンプはリハビリと並行してオープン戦出場を続けた。今春オープン戦は11試合に出場し、打率.286、1本塁打、7打点と打者としてはまずまずの数字を残したが、守備には就くことができず。開幕は負傷者リストに入れられて迎え、そのまま実戦出場の機会を得られていない。
今季は主砲のラファエル・ディバースがDH専任となった。そのため、守備に就けない吉田は、打線の中に居場所がなくなった。
「恐らく今、DHを必要しているチームのために、DHとして加わることもできるだろう」
特集ではそう提言している。バッティングだけなら問題ないことは、春のオープン戦で実証している。あとはそのチャンスがあるのか、どうかだ。
レッドソックスには2023年に、5年総額9000万ドル(当時約123億円)の大型契約を結んで加入した。日本から移籍した野手としては歴代最高総額だった。
1年目は140試合に出場し、打率.289、15本塁打、72打点と活躍。昨季は108試合で打率.280、2年連続2桁となる10本塁打、56打点とまずまずの数字を残した。打者として、メジャーの投手に適応できることはこの2シーズンで実証した。
「特に右投手に対して効果的な打者だ」と同特集は指摘した。2シーズン通算で右投手には749打席立ち、打率3割、OPS.810の数字を残す。DH専任で、特に右腕相手なら。条件は限られるが、吉田が持つ高いポテンシャルを発揮できる舞台はどこかにある。






