【男子バレー】「ロス五輪では一番手」を公言する21歳が躍動!持ち味のサーブでセルビア撃破に大貢献

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 日本代表に初選出されたのが2022年のことで、前回のオリンピックサイクルで指揮を執ったフィリップ・ブラン監督のもと、メキメキと成長を遂げてきた。起用法はリリーフサーバーが多かったものの、自身にとって初出場となった昨年のパリ五輪では前衛でプレーする機会を与えられるとアタックで得点も。これには当の本人も驚いていた。

 それがどうだ。今ではサーブレシーブで起点となり、前衛だけでなくバックアタックからも豪快に鋭い打球を放つなど純然たるアウトサイドヒッターとして存在感を放っている。パリ五輪以降も上昇カーブを描き続ける成長曲線。そのゴールは「2028年のロサンゼルス五輪では一番手のアウトサイドヒッターになること」と明言してやまない。

 代表活動のスタートに際して「楽しみです。去年よりかはもっともっと安定したプレーができるのではないかと思います」と、どこか自信をみなぎらせて口にした甲斐。始まったばかりとはいえ今回のネーションズリーグでも、その片鱗をうかがわせている。もっともアタックに関してはセルビア戦後に「(セッターと)まだまだコミュニケーションをとらなければ」と語ったとおり成熟過程にある。

「(コンビが)まだ合っていない部分があったので調整して、ブロックの上から打てるように準備していきたいと思います」(甲斐)

 この先も続く戦いでは、海外勢の高いブロックと何度も対峙することになる。それを打ち砕いて重ねる一つ一つの得点が、日本代表のエースアタッカーへ到達するためのステップだ。

[文:坂口功将]

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