世間を驚かせた辞任劇からわずか5日間での決着、吉井ロッテを待つ困難なミッションの数々

タグ: , , , 2022/10/8

 もっともその吉井新監督にしても、投手コーチとしての経験は豊富ながら、指揮官の経験は全くなく未知数。投手育成においては日本ハム時代にダルビッシュ有大谷翔平を育て上げ、今も佐々木朗希を完全投球投手に仕立て上げた。コーチの手腕は折り紙付きだが、野手指導や戦術面では蓋を開けてみないと分からない。

 また、現在の吉井氏は2023年WBCに臨む侍ジャパンの投手コーチとの兼務でもある。WBCの活動期間である2、3月は春季キャンプとオープン戦の時期で、新監督にとっては最も大事な2カ月と言える。新監督との兼務は現実的ではない。侍コーチに就任後、11月には初の実戦となる強化試合・オーストラリア戦が待つが、一度も試合を経験することなく日本代表のユニホームを脱ぐことになるのだろうか。





 異例づくめの大揺れ人事となったロッテだが、河合オーナー代行は「マリーンズが掲げているのは2025年に常勝軍団になるということ。吉井監督はこの目標に向かい、共通の認識で戦っていただける方だと考えている」とコメントした。残る3シーズンで、チームは常勝軍団となれるのか。その際に大黒柱となることが予想される佐々木朗希は、2026年シーズンで現行ルールでは米挑戦への足かせが外れる25歳を迎え、2026年オフにもメジャー行きともささやかれる。そこにビジョンの乱れは果たしてないのか。前途多難な道のりなのは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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