F1日本GPでフェルスタッペンがシリーズ2連覇達成 裏方に下がった「ホンダ」のワークス復帰はあるか
レッドブルのフェルスタッペンがF1日本GPで優勝し、シリーズ2連覇を達成((c)RedBull Content Pool)
9日に鈴鹿サーキットで開催されたF1日本GPで、レッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)が今季12勝目をマーク。4戦を残して2年連続2度目のワールドチャンピオンに輝いた。日本GPでタイトルが決まるのは2011年のセバスチャン・ベッテル(当時レッドブル)以来だ。
「われわれはホンダと共にドライブをしている」とレース後の記者会見では「ホンダ」の名前を挙げて喜びを表し、「昨年から既に良かったが、今年はさらに良くなっている。チーム全体を誇りに思っているが、精神性の面でホンダの皆さんに対しても大変に誇りに思っている」と賛辞した。
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昨季までチームのコンストラクター(製造者)としての名称は「レッドブルレーシング・ホンダ」だった。ところが今季からは「レッドブルレーシング・RBPT」を名乗っている。RBPTとはレッドブルのパワーユニット(PU)開発部門「レッドブルパワートレインズ」のこと。表記上は「ホンダ」とは出てこない。
ホンダは昨季限りでF1のワークス活動を終了した。その理由は、二酸化炭素など温室効果ガスの排出を実質的にゼロに抑えるカーボンニュートラル実現の取り組みとして、経営資源を集中させるためだった。
ただし、同社のモータースポーツ統括会社のホンダレーシング(HRC)を通じて、今季もレッドブルに技術支援する形で間接的にF1に携わっており、昨季と同様の開発体制でPUをレッドブルと系列のアルファタウリの2チームに供給している。
今季は14勝しているが、F1に登録されているPUは「レッドブルパワートレインズ」。実質的にホンダのPUで勝っているのに、記録としてホンダの勝利数としてはカウントされないという、もどかしい状態でF1を戦っている。