今季でF1活動を終了するホンダが、二輪活動を運営する「HRC」に四輪活動機能を追加する理由とは

タグ: , , , 2021/10/12

 10日に決勝が行われたF1第16戦トルコGPでレッドブル・ホンダが従来のダークブルーではなく、白地のカラーリングで走行した。1965年にホンダがF1初優勝を飾った車両「RA272」をオマージュしたもので、車体には平仮名で「ありがとう」の文字が掲げられた。

トルコGP限定で登場したレッドブル・ホンダの白地仕様のマシン(ホンダ提供)

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 本来10日は三重県の鈴鹿サーキットで日本GPが2年ぶりに開催される予定だった。それが新型コロナウイルス感染拡大で海外からのF1関係者の入国が認められなかったとして中止決定。日本GPで公開されるはずだった特別カラーリングをトルコで披露させた。

 ホンダはF1のリソースをカーボンニュートラル(脱炭素社会)の技術開発に移行させるとして今季でF1活動を終了することを決断しており、ホンダは母国GPを走れぬままF1の世界から去ることになる。入国制限に関して寛大な処置を講じられなかった日本政府を恨まざるを得ない。

 ただし、完全撤退というわけではなく、ホンダが選んだ道はフェードアウト。来季からレッドブルや兄弟チームのアルファタウリは自前のパワーユニット(PU)開発部門「レッドブルパワートレインズ」が来季からPUを手掛けることになるが、ホンダが有するPU技術の知的財産権を受け継ぐことが決定。ホンダは「テクニカルパートナー」としてレッドブル・グループを支援することになり、一部の組み立ても請け負う。

 来季用PUは全参戦メーカー律で開発が凍結されるため、ホンダが新規開発することはないが、レッドブル、アルファタウリのマシンにはテクニカルパートナーとして「HONDA」のロゴが躍る可能性もあり、間接的にF1活動は続けられることになる。パワーユニットは「レッドブル」に絡む名称に変更されるとみられるが、せめて型式名だけはホンダがF1デビューした1964年から続けてきた伝統の「RA」を残してもらいたいものだ。





 違和感を少し覚えるのはホンダがレッドブルへの新たな協力体制に関する発表をしたと同時に、二輪モータースポーツの運営を担った「HRC(ホンダ・レーシング)」に四輪モータースポーツの活動機能を追加することを決めたこと。F1、スーパーフォーミュラ、スーパーGTは栃木県内にある研究施設「HRD―Sakura」を拠点としていたが、来季からはHRCに集約され、モータースポーツ体制を強化していくことになった。

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