堀口恭司のコーチが語るリハビリ期間「時にはジムから追い出したことも・・・」
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大晦日に開催される「Yogibo presents RIZIN.26」。そのメインカードとなるバンタム級タイトル級マッチで自身の復帰戦そしてリベンジをかけて朝倉海選手と戦う堀口恭司。
昨年8月の対戦では、当時格下だった朝倉相手にまさかのキャリア初KO負けを喫した堀口。その2か月前、同年6月にニューヨーク・マディソンスクエアガーデンで行われたBellator世界バンタム級タイトルマッチを制して、RIZINのベルトと共に史上初の日米メジャー団体二冠王に輝いた直後だっただけに、世界中に衝撃が走った。
そのリベンジを果たすべく昨年の大晦日に対戦が予定されていたが、直前の11月に右膝前十字靭帯断裂と半月板損傷により全治10ヶ月という大怪我を負い出場を辞退。RIZINバンタム級王座、そしてBellator世界バンタム級王座を返上し、長いリハビリ生活を送っていた。
そんな堀口をこれまで1番側で見てきた所属ジム・American Top Team(ATT)のマイク・ブラウンコーチに独占インタビュー。
現在の堀口の状態やリハビリ中の様子などを語ってくれた。
ー堀口選手の現在の仕上がり状態をご覧になっていかがですか?
「良い仕上がりだよ。怪我をする前から比べると、強く、素早く、予測不能な動きをする選手に仕上がっている。2、3ヶ月前でも既に戦える状態だったけど、感覚や全てにおいて『確信』に変えるため、大晦日に照準を合わせた。完璧だよ。
贔屓目無しで、彼はフライ級、バンタム級で、技術面・メンタル面共に世界一強い選手ということは間違いない。あとはリング上で世界にそれを証明するだけだよ。」
ーリハビリ中の堀口選手は精神面や生活面においてどんな様子でしたか?
「精神面でいうと、もちろんストレスはあったと思う。キョウジはここ数年で英語力が上がったけど、細かいところが伝わらなかったり、言いたい表現が上手く伝わらず苦労する部分もあったと思う。そこはストレスだったんじゃないかな。
ただ彼はそういうことを言い訳にするタイプではない。本当にメンタルが強いんだよ。彼が練習するATTは周りもそのような選手ばかりだけど、その中でもキョウジは馬車馬のように練習している。それはもう、凄いもんだよ。
生活面でいうと、彼はサムライ。競技のことにしか関心が無くて、それ以外のことには興味がない。あ、釣りに行くくらいかな?」
ー堀口選手がリハビリに励み、復活するまでの間、コーチとして気を付けていたことはどのようなことでしょうか?
「技術面に関していうと、MMAの全ての種目を向上させるべく、一つ一つ丁寧にやってきた。見事に全て向上しているよ。さっきも言ったけど、フライ級・バンタム級で世界一の選手であることは間違いない。『The best in the world』だよ。
フィジカル面では、とにかく怪我をしないよう細心の注意を払ってやってきた。キョウジの傾向として、練習をやりすぎてしまうから、時にはジムから追い出したこともあるよ(笑)少しでも膝に違和感があれば止めてきたし、すぐに伝えるように言ってきた。
メンタル面では何もいうことはないよ。
彼はATTでみんなのお手本。文句を何一つ言わないし、いつも楽しそうに練習している。
その姿を見ている後輩たちのみならず、UFCのチャンピオンたちも彼が1番ATTで強いって言っているよ。それは技術面、メンタル面共にね。普段の練習している様子とか姿勢とか、全てが模範だ。
この間、ATTのある選手と『キョウジって本当に凄いよね。彼は技術面でもメンタル面、競技に対する姿勢など見習うことが沢山ある。』って立ち話をしていたよ。
それだけじゃなくて、いつもATT内で他の選手が『キョウジってどんな練習をしているんだろう。なんであんなに強いんだろう』って言っている。彼の強さにみんなが憧れているよ。」