「令和の忍者」田中幹也が中日を変える? ふくらむ新人王&GG賞の可能性
■新人王&GG賞に必要なのは「チームへの貢献度」
大学時代に潰瘍性大腸炎を患い、大腸を摘出。ルーキーイヤーには右肩脱臼と、田中は多くの試練を乗り越えてきた。今も体調面を考慮され定期的に休養日が設けられている(※直近では4月29日のDeNA戦に設けられた)が、本人や首脳陣の本音は「毎試合出場」だろう。
攻撃面では、田中が上位打線で引っかき回して中軸が返す。守備面ではセンターラインの一員として、一つでも多くアウトを取る。少ない得点を守り切る野球の中日においては、田中がいるかいないかでチームが大きく変わるほどの存在感となっている。
もしこのまま年間通しての出場を続けられれば、新人王やゴールデン・グラブ賞の受賞も夢ではない。そのためには個人の成績はもちろん、チームの上位進出も必須になるだろう。打率や本塁打といった分かりやすい数字で勝負する選手ではないため、チームへの貢献度が最大のアピールポイントになると考えられるためだ。
実力は十分に見せている。あとは身体がどれだけ持つか。田中幹也の今後は、本人の体調管理と首脳陣のマネジメントにかかっている。
[文:尾張はじめ]
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