ハイタッチ禁止、イニングごとに手洗い、控え選手は観客席で待機?!メジャーリーグが感染症対策のガイドラインを策定
7月上旬の開幕を目指しているメジャーリーグ機構が、開催へ向けたガイドラインをメジャーリーグ選手会に提出した。67ページに及ぶ文書の詳細が米メディアで報じられている。細かく提示された内容は、6月中旬から下旬にかけての開幕を目指す日本プロ野球にも参考になる点は多い。
メジャーリーグも日本プロ野球も、当面は無観客試合での開催を前提としている。
メジャーではプレー中の選手を除く全員にマスク着用を義務づけた。またベンチでの「3密」を避けるため、控え選手らは観客席などを含めた別の場所での待機を指示した。
全体練習は1グループ5人以下に区切って、練習場所と時間を分けて行う。現在プロ野球の多くの球団でも実施されている、組分けでの自主調整というスタイルが主体となる。
試合中、選手及び審判などはイニングごとに手洗い、消毒を行う。施設内に立ち入る関係者は必要最低限の現場スタッフのみに抑えられる。共用ウォータークーラーは禁止され、グループでの食事も自粛。従来はビュッフェ形式で提供されていたが、テークアウトの個別包装で食事はまかなう。
メジャーの風物詩ともいえるスタイルも禁止事項に上がった。ツバ吐き、かみたばこ、ひまわりの種などを吐くことは禁止。ハイタッチ、グータッチ、ハグも同様となった。顔に触れるサイン伝達や、指なめも禁止。サウナ、プールだけでなく、シャワールームの使用も禁止となっている。これから迎える夏場に、逆の方面から衛生面の不安を指摘する声さえ上がってきそうだ。
既に開幕している韓国プロ野球、台湾プロ野球でも、同様のガイドラインを基にそれぞれ感染症対策を行っている。