最強打者・大谷翔平の“後続”を打つ難しさ 2番固定のベッツが打ち明けた悩み「板挟み状態というか、どっちつかずになってる」
相手が大谷との勝負を選択する他にない状況を作るため、自身も打つしかないと考えるベッツは、「俺は責任をもって打席に立つし、任された役割を果たそうと思ってるけど、俺も思い切り振っていった方がいいんじゃないかって思う時はある」と吐露。そして、「今の俺はまるで板挟み状態と言うか、どっちつかずになってると感じる時があるんだ」と大谷とフレディ・フリーマンという好打者の間を打つ難しさを漏らした。
「もちろんショウヘイがホームランや長打を打った時は一気に気が楽になるよ。本当に肩の荷が下りる感じがある。でも、逆にショウヘイがあっさりと1、2球でアウトになると、『うわ、マジかよ』ってなるんだよね。そうなると、頭の中がぐるぐるとし始めてしまうんだ。だから一回、気持ちをリセットする必要がある。『このボールを振るべきかな』とかって迷ってる時が一番ヤバいんだ」
大谷の良さである積極打法の裏で、人知れず苦悩を重ねるベッツ。「今は何か掴めるかをやってみようと思ってる段階」というスターの今季成績が打率.276、8本塁打、OPS.777とやや低調なのは、「大谷の後ろを打つ」という役割で生じている心理的な影響もあるのかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】“最強打者”大谷翔平の1番固定は本当に無駄なのか? 懐疑論から見えた年間61発ペースの「課題」と「起用の正当性」
【関連記事】「やっちゃったと思った」――トイレに行こうとして骨折したベッツが“事件”の舞台裏を告白「激痛が襲ってくる感覚は忘れない」
【関連記事】「日本のルールは違うんだからね」――ヌートバーが明かしたWBC秘話 侍ジャパン合流直前に母・久美子さんから授かった“教え”






