【アジア杯総括】森保ジャパン「出場全選手」を査定!上田、毎熊、冨安の出来は上々 対照的に”株”を下げたのは?

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旗手のような変化を付けられる選手は貴重だ(C)Getty Images

10 堂安律 C
 右サイド起用は一長一短だ。守備時は右サイドハーフとして申し分なく働ける。しかし、攻撃時は右ウイングなので、敵陣に押し込んだときは立ち位置を変えて持ち味を出せるが、ハイプレスを受けて自陣から脱出を試みるとき、伊東&三笘のように相手を押し返すスピードがない。剥がせないので、全体がプレスの勢いをもろに受けてしまう。今のチームはウイングを外に張らせる構造なので、堂安はポジションを変えたほうが長所が出そうだ。

13 中村敬斗 C
 シュートは最高だが、それ以外は現代表では平凡なレベル。プレッシングも連係が怪しい。持っている武器は間違いないが、それ以外も伸ばさなければ、実力伯仲の試合では起用しづらい。今大会は反対側の右サイドが詰まりがちだったので、中村にこぼれる美味しいチャンスが減り、消化不良に終わった。

14 伊東純也 D
 大きな脅威になれないまま終わった。相手の対策もあるが、板倉、菅原、伊東と、右サイドは不調な選手が多く、負の連鎖に陥ってしまったかもしれない。W杯後の森保ジャパンは両ウイングをベースに立ち位置が整理されているので、タスク違いの選手が入ると難しい。今後はどうなるか。

17 旗手怜央 B
 今のチームに、いそうでいないタイプだった。ライン間で巧みに受けられて、飛び出しやサイド連係も良く、攻守の切り替えも強度が高い。他の選手は一芸に長けた個性派が多いだけに、これだけオールマイティに働ける旗手は貴重なタイプだった。怪我で最後まで出場できなかったのは残念だ。イラン戦で中村が外れて前田起用に傾いたのも、旗手欠場はその一因だったのではないか。今後も見たくなる選手だった。

20 久保建英 B
 かなり癖が強い。鎌田や南野ではなく、久保をトップ下に置いた日本代表は良くも悪くも即興的で、毛色が変わる。それだけの影響を与えるクオリティーがあるからだ。ただし、それをスタートから利用するのが妥当かどうかは要検討。プランAでは久保をサイドに置き、うまくいかない後半に久保をトップ下に置くプランBへ移すほうが、流れとしてはスムーズではないか。正直、カオス気味のプランBからプランAへ試合中に移行するのは難しいと思う。

26 佐野海舟 評価なし
出場時間が少ないので評価できない。





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