海を越えて競い合う村上とジャッジ、史上初日米同時に3人の3冠王誕生も?!
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村神様を上回る勢いのラストスパートだ。ヤンキースのアーロン・ジャッジが18日(日本時間19日)、ブルワーズ戦で58号、59号の1試合2本塁打。全米が注目している1961年にロジャー・マリス(ヤンキース)が残したア・リーグ記録のシーズン61本へ、あと2本と迫った。
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ヤクルト・村上宗隆が54号、55号と重ねて、王貞治の日本選手記録シーズン55本に並んだのが9月13日。その時点ではジャッジも55本塁打だったが、そこからマルチ本塁打試合を2度重ねた。これでシーズン65本ペース。一方の村上は列島が56号を待ち望む中、四球攻めなどもあり3試合足踏みが続く。それでもシーズン60本ペースは維持している。シーズン換算の本数で大きく水を空けられているのは、NPBが143試合制なのに対し、MLBは162試合制であるためである。
ジャッジはシーズン11度目のマルチ本塁打試合となった。これで1938年のハンク・グリーンバーグ(タイガース)、1998年のサミー・ソーサ(カブス)のメジャー最多記録に並んだ。
実はNPBでも11度のマルチ本塁打試合が長く最多記録として君臨してきた。1985年のランディー・バース(阪神)と落合博満(ロッテ)、2013年のウラディミール・バレンティン(ヤクルト)の3度の金字塔だったのだが、これを今季破ったのが村神様。54号、55号で今季12度目のマルチ本塁打試合として、上回った。この数字だけなら、ジャッジよりも1試合多い。
また、見逃せない数字がここにきて村上に増えてきた敬遠の数だ。18日の阪神戦での申告敬遠で、今季両リーグ断トツの22。これは、今季メジャーリーグトップタイのジャッジの17敬遠を上回る。なおエンゼルスの大谷翔平は13敬遠で、こちらはリーグ3位となっている。