巨人・吉川が「菊池涼つぶし」を目標に掲げる理由
一方、今季のGG賞には「異変」もささやかれた。全国の新聞、通信、放送各社に所属し5年以上プロ野球を担当している記者による選考で選ばれる同賞は各選手、目標としているもの。
セ・リーグ二塁手部門では114票を獲得した広島・菊池涼介内野手が受賞し、2位のヤクルト・山田哲人が87票、3位の巨人・吉川尚輝が71票という結果だった。
菊池にとってはセ・リーグ史上最長タイとなる10年連続受賞と偉業達成となる中、記録を見ると山田が守備率、併殺数は1位、吉川は刺殺数、補殺数、守備範囲の広さを示す指標であるUZRでそれぞれ1位となった。
この記録を受け、ネット上にはこんな声も飛び交った。「山田、吉川の一騎打ちと思ってたら菊池とは。守備成績考えたら納得できない」といった声も散見された。
当然こういったネット上の声が吉川の耳に届くことも想像に難くない。
これまではたぐいまれなる身体能力が評価されながら、「前に出ていくことが苦手」(球界関係者)ともいわれていたが、今回の発言でもあらゆる面で貪欲さが出てきたことはプラスだろう。かつては「忍者守備」といえば菊池涼の代名詞だったが、今や、吉川がその座を奪いつつある
チームにとって大事なV奪回と共に来季は吉川の個人記録にも注目したいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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