井上尚弥、タパレスに圧巻KOも「手応えはなかった」 快挙でも「ボクシングは甘くない」と振り返ったシーンとは?
それでも素人目にも明らかな“結果”を残した。10回まで持ち込まれ、「倒したいなという気持ちもあった」。それでも、「ここで無理して行って、KOを狙えるほどボクシングは甘くない」と冷静に進行。タパレスが「キレイに効いた」と振り返ったダウンシーンはそうしたクレバーな意識の中で生まれた一撃だった。
快挙をやってのけても「達成感もあるし、嬉しい。でもやっぱり、ここは自分の中で通過点」と冷静だった井上。淡々と試合を振り返る姿に怪物たる所以を見た。
[取材・文/羽澄凜太郎]
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