「俺は日本人に嫌われている」“悪童”ネリが母国で漏らした本音 井上尚弥との決戦は「イノウエが望んだ試合だ」
井上との対戦が迫るネリ。彼は母国メディアで試合に向けた想いを明かしている。(C)Getty Images、(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
当代屈指の強さを誇る日本人にどう立ち向かうのか。元世界2階級王者ルイス・ネリ(メキシコ)は、並々ならぬ闘志を燃やしている。
昨年に2戦2勝を飾り、11月のWBC年次総会で指名挑戦者となったネリは、来る5月6日に東京ドームで、ボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)との対戦が有力視されている。
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かねてから井上戦開催が見込まれていたネリは、2月26日にJBC(日本ボクシングコミッション)が、2018年に下されていた活動停止処分とライセンス申請資格の回復を承認。いよいよ正式発表を待つだけの状況となった。
ネリもスーパーバンタム級で6戦5勝の実力派だが、相手はキャリア26戦無敗23KOを誇る“モンスター”。29歳のメキシコ人戦士にとって、かつてないほど強大な壁となるのは間違いない。
では、ネリはいかにして井上に立ち向かうのか。本人の考えはいたってシンプルだ。母国の元世界3階級制覇王者マルコ・アントニオ・バレーラ氏とのインタビューで29歳は、「俺はイノウエを恐がってなんかない」と強調。17年と翌18年に行われた山中慎介氏との試合で犯した“愚行”を背景にした自身の境遇に理解を示しながら、こう続けた。