豪州やサウジへの国外進出で価値は天井知らずに? 見えてきた“怪物”井上尚弥のSバンタム3戦での「青写真」

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無敗のままスーパーバンタム級も完全統一を果たした井上。その強さは国際的な可能性を生み出している。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 日本が生んだ“怪物”の道筋がにわかに浮き彫りになってきた。

 昨年12月にマーロン・タパレス(フィリピン)との熱戦を制した井上尚弥(大橋)。スーパーバンタム級の4団体統一王者となった30歳は、長きにわたるボクシング界で史上2人目となる2階級での4団体統一を成し遂げた。

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 世界的な声価を確固たるものにした井上は、直後からフェザー級への転級を囁かれたなかで、当人は米老舗誌『The RING』のインタビューで「今年は3回戦う。3試合ともスーパーバンタム級で、5月、9月、12月に」と構想を告白。スーパーバンタム級にいる主なライバルたちを蹴散らしたうえでのステップアップを誓っていた。

 直近の5月6日に対戦が決定的となっているのは、元世界2階級制覇王者のルイス・ネリだ。去る2月26日にJBC(日本ボクシングコミッション)が、活動停止処分が下されていたライセンス申請資格の回復を承認。日本での試合出場が可能となったため、有力視されていた東京ドームでの対決は正式発表を待つのみという段階となっている。

 となれば、9月と12月の対戦が気になるところだ。無論、ネリ戦の勝利による王座防衛が大前提となるのだが、今、にわかに囁かれているのが、国外でのタイトルマッチ開催だ。

 話題となっているのは、現地時間2月26日に豪スポーツ専門局『Fox Sports Australia』の取材に応じた豪興行大手『No Limit』のジョージ・ローズCEOの発言だ。同氏は現IBF&WBOのスーパーバンタム級1位のサム・グッドマン(豪州)と井上のタイトルマッチを年内に国内で行う構想をぶち上げたのである。

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