ロマチェンコvs井上尚弥の“異色対決論”が過熱 3階級も異なるのに沸騰 元世界王者は苦言「そういう論争はうんざりだ」

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井上とロマチェンコはともにボクシング界で違いを生み出し続けている。ゆえにファンの多くが対決を求めるが……。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext、(C)Getty Images

 圧倒的な強さで異彩を放つからこそ、周囲の期待も高まり、「暴論」と言うべき意見も生まれてしまう。去る5月6日に東京ドームで、ボクシングの元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)を6回TKOで破った世界スーパーバンタム級の4団体統一王者の井上尚弥(大橋)の行く末は、各国で小さくない関心事となっている。

【動画】悪童ネリに逆襲の右ストレート!井上尚弥がドームを熱狂させた貫禄のTKOの瞬間





 日本ボクシング界との浅くない因縁を持っていた悪童も蹴散らした。1ラウンドにダウンを奪われた井上だったが、そこから冷静に対応。2、5回にそれぞれダウンを奪い返すと、最後は6回にネリが腰から崩れ落ちる右ストレートで趨勢を定めた。

 あまりに鮮烈、そしてあまりに圧倒的な決着だった。下馬評で「断然優位」という声が大半を占めていたからこそ、より井上の勝ち方は彼の規格外の強さを色濃くさせた。

 いまだ無敗(27戦0敗、24KO)。文字通り敵なしの強さを誇るがゆえに、各国のファンや識者たちは、「誰なら井上を倒せるか」という想像を膨らませる。そうしたなかでにわかに対戦論争が盛り上がっているのが、元3階級制覇王者のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)だ。

 現在36歳のロマチェンコだが、その強さは衰え知らずだ。現地時間5月11日に豪パースで行われたIBF世界ライト級王座決定戦では、元ライト級3団体統一王者ジョージ・カンボソスJr.(豪州)を11回TKOで撃破。最後は左ボディーで相手を悶絶させ、敵陣営がたまらずタオルを投げ入れる形での決着となった。

 総パンチ数でもカンボソスJr.に109本差をつけたロマチェンコ。井上と同様に難敵を圧倒したわけだが、両者の間には3階級も差がある。対戦は非現実的だと言える。

 それでもビッグネーム同士の対決を望む声は尽きない。英ジャーナリストのガレス・A・デイビス氏は、母国のスポーツ専門局『talk SPORT』のポッドキャスト番組内で「私の中で今、イノウエは世界ナンバーワンだ。疑念の余地はなく、彼の振る舞い、堂々とした姿、フットワーク、パンチ、決断力、パワーのすべてがモンスター」と井上を絶賛。一方で、「世界的な知名度がまだ足りない」とし、“ボクシングの本場”である米国内でも人気を博すロマチェンコとのメガマッチを興奮気味に語った。

「もしかしたら、イノウエはフェザー級で戦い、そこで素晴らしい対戦相手を見つけるかもしれない。例えば、ロマチェンコと戦えるかもしれないよ。その戦いを想像してみようじゃないか。ロマチェンコvs井上。どうだ!」

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