井上尚弥は「究極の破壊者」 キャリア50年の米名伯楽が説く怪物の“本質”「イノウエはリングから希望を奪っていく」

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「相手陣営からしても『どう転んでも地獄だな』という状態になる」

 井上の心技体に感嘆の声を漏らすアトラス氏。彼が指導経験を持つタイソンもボクシング史では、異彩を放ったファイターだ。どうしても素行の悪さが目立った晩年の印象はぬぐい切れないが、ヘビー級とは思えないほどの反射神経とスキルは他のライバルとは一線を画していた。

 そんな傑物と比較しても井上は「別物」と断言するアトラス氏。興奮するあまりに、顔を赤らめながら、饒舌にトークを弾ませる名伯楽は、異彩を放ち続ける日本人ファイターを激賞し続ける。

「彼の試合においてリング上にあるのは、ただの威圧感とかオーラではない。より確かで、より現実的なものだ。車で例えるなら、メンタル面までも破壊するイノウエは、電子制御システムを完全に壊してしまう感じだ。

 つまり追い込まれる相手は思考が乱れ、身体すらも正しく動かせなくなる。単にエンジンが動かなくなるだけじゃない。完全に逃げ場を失うんだ。それこそが、イノウエの戦い方の本質だと思う。相手陣営からしても『どう転んでも地獄だな』という状態になる。そして何か対策を出そうとした瞬間には、バンッ! もう打ち抜かれている」

 相手に一切の自由を与えず、完璧に試合を掌握する。そんな特性を考えても、百戦錬磨のアトラス氏の言う「究極の破壊者」という言葉は、冒頭のどの表現よりも井上に適したものだと言えよう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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