「イノウエは2歩先にいる」中谷潤人を指導する名伯楽が語った“怪物” 井上尚弥戦の可能性は?「敬意を表しても彼が優勢だ」
名伯楽が語った井上との「差」
当然ながら意欲がないわけではない。中谷をティーンエージャーの頃から叩き上げてきた名伯楽は、「イノウエはジュントよりも2歩先にいる」と差を明確にしつつ、「我々は彼と同じレベルを目指している。我々の仕事は、準備を整えて勝つ方法を見つけること。その日のためにやるべきことは山ほどある」と冷静に語った。
「私たちはそれぞれ自分たちの道というものを歩んでいる。そして、イノウエにはやりたいことをする権利がある。彼はその資格を得たんだ。もしも、いつか我々の道が交わることになったら全力で対処する。ただ、すでに素晴らしい戦いは始まっている。二人の行く末、そして戦いは日本人だけじゃなく、世界の他の地域の人々も話題にしているんだ」
ダウン未経験だったクエジャルを圧倒した防衛戦後には「今、バンタム級の統一を望んでいるナカタニに勝てる者はいるだろうか? おそらくいない。少なくともバンタム級には存在しない」(『Boxing 24/7』)と米メディアから称賛された中谷。そうした反響を見ても、井上戦に向けた期待は高まるばかり。いまだ発展途上の27歳が、いずれゴングを迎えるであろう日本ボクシング史に残るスーパーファイトの実現までにどう進化していくかも含めて興味は尽きない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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