「凄まじかった」中谷潤人の戦慄KO防衛 メキシコ・メディアも“無敗男”の完敗に驚嘆「左だけで夢を終わらせるのには十分だった」

圧倒的な形で防衛戦を制した中谷。(C)産経新聞社
無敗の挑戦者すらも寄せ付けない貫禄の勝利だった。
2月24日、ボクシングのWBC世界バンタム級(53.5キロ以下)王者・中谷潤人(M.T)が、東京・有明アリーナで自身3度目の防衛戦に臨み、同級6位ダビド・クエジャル(メキシコ)に3回KO勝ちを収めた。
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過去にダウン経験がない挑戦者クエジャルは、中谷にとって過去の対戦相手で最長身となる難敵。タフガイの攻略術が注目を集めたが、27歳の王者は全くと言っていいほど苦にしなかった。
初回から主導権は完全に握った。タイミングのいい左ストレートを次々とヒットさせた中谷は、2回も上下に散らし、クエジャルを翻弄。反撃の余地すら与えずにどんどんと追い込んでいく。そして3回にあっけなく試合は決着する。
リング中央に立ち、相手をじわじわと追い詰めた中谷は、終盤に、左ボディーを効かせると、追撃の左ストレートを炸裂。これで先制となるダウンをもぎ取ると、なおも攻勢を強めていく。とてつもない強打を受けてほぼグロッキー状態で立ち上がったクエジャルだったが、再開直後に渾身の左フックを被弾。2度目のダウンを喫すると、表情は虚ろなまま。リングにへたり込んだまま、10カウントを数えたレフェリーが試合を止めた。
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