「厳しい戦いになる」井上尚弥のフェザー級転向に慎重論 かつての宿敵ドネアが私見「彼のパワーが同じように際立つだろうか?」
ドネアは「あの試合ではパワーに偏重しすぎていた」とカルデナス戦の井上を分析した(C)Getty Images、(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
かつての宿敵が警鐘を鳴らしている。
現地時間5月4日、プロボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)は、米ネバダ州ラスベガス・T-モバイルアリーナでWBA同級1位ラモン・カルデナス(米国)との防衛戦に臨み、8回45秒TKO勝ち。キャリア2度目のダウンを喫しながらもそこから挽回し、プロデビューから30連勝で4度目の防衛を果たした。
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将来的にフェザー級への転向が予想される井上。しかし、米専門メディア『Boxing Scene』が掲載した記事によると、今回の戦いぶりを受け、元世界5階級制覇王者のノニト・ドネア(フィリピン)は、「126ポンド(フェザー級)でも十分に競争力を保つだろうが、より厳しい戦いになるはずだ。彼は122ポンド(スーパーバンタム級)の相手にダウンを喫した」と反応しているという。
その後も、「確かにカルデナスもパンチャーだが、もっと体格の大きい相手、ラフな相手と戦った場合、彼にとって厳しい試合になるかもしれない」と強調し、「階級を上げても彼のパワーが同じように際立つだろうか?」と疑問符。過去に5階級を制してきた自身の経験を踏まえ、井上のフェザー級転向には、やや慎重な見方を持っているようだ。






