日ハムエースに“懸念”も メジャー移籍決断の上沢直之に米メディアの評価は?「絶対的な評価があるわけではないが…」
日本ハムで実績を積み上げてきた上沢。そんな右腕に対する米メディアの評価は?(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
自身の夢をかなえるべく、北のエースが一大決心を下した。
10月28日、日本ハムの上沢直之が今オフにポスティングシステムを利用してメジャーリーグに挑戦する意向を記者会見で表明した。以前から囁かれてはいたが、「後悔したくないという思いが強かった」という当人は、改めて「挑戦したい気持ち」を強調した。
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プロ12年目の29歳は、今季も日本ハムでエース級の働きを見せた。24先発で9勝9敗ながら、防御率2.96(7位)、WHIP1.14(6位)、被打率.238(6位)といずれもリーグトップ10以内に入るスタッツを記録。さらにリーグトップの170イニングを投げ、「イニングイーター」ぶりも発揮した。
そんな日本球界で確かな実績を残した上沢の存在は、米球界でも注目を集めている。球界のあらゆる移籍情報を日々発信している米専門サイト『MLB Trade Rumors』は、ポスティングの公表を紹介。そのうえで「左膝蓋骨を骨折した2019年を除けば、ウワサワは確かな実績と耐久性の両方で信頼のおける先発投手へと成長している」と、プロでの成長ぶりを評価した。
もっとも、同サイトは「ウワサワがメジャーリーグに移籍するうえでの能力にはいくつかの懸念がある」と指摘。「平均球速は90.8マイル(約146.1キロ)とずば抜けてはおらず、三振を山のように奪うわけでもない。さらにアリハラがMLBに来た時に持っていたような制球力もあるわけではない」と上沢のポテンシャルに対する疑問を強調した。