史上初のインターハイ中止決定、夏の甲子園開催も黄色信号か 「春のセンバツ出場チーム救済策」もトーンダウン・・・
もはや風前のともしびなのか。夏の甲子園大会開催に黄色信号と言えそうだ。
全国高等学校体育連盟(全国高体連)が新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)の中止を決定した。インターハイの中止は史上初めて。高校野球では春のセンバツが既に中止に追い込まれたが、夏の甲子園の開催にも大きな影響を及ぼしそうだ。
日本高野連は5月20日に選手権運営委員会を開催し、夏の甲子園大会開催の可否を決めるとみられる。同委員会は当初は4月22日に予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大を鑑みて、5月20日へ延期されていた。全国9地区の春季大会と、47都道府県全ての春季地方大会も中止が決まっている。
夏の甲子園の予選である地方大会は、6月20日の沖縄県大会から順次始まっていく日程を組んでいる。感染防止策を十分に徹底しながら、大会運営の準備をしていくには最低でも1カ月以上の準備期間が必要、と現場からは声が上がっている。時間的な面からも、5月20日には何らかの方向性が出される可能性は極めて高い。
政府の緊急事態宣言は4月16日に全都道府県へと拡大された。これにより、大半の学校で部活動は休止となった。緊急事態宣言は5月6日までだが、全国一律での宣言解除は絶望的。13の特定警戒都道府県など、感染拡大が続く地域では何らかの延長措置がとられることが濃厚だ。休校解除が難しい高校が一部残ることになり、当然部活動の再開にも目途は立っていない。