ニュージーランドの美しき雪景色! 平出和也による圧巻のスキー映像を見よ!!
雪のキャンバスに思い通りのシュプールを描けるオフピステ(圧雪されていない雪面)の醍醐味は筆舌しがたいものがある。それは雪山との、大自然とのワイルドで偉大なるコミュニケーションだ。そして、その最高峰は何といってもヘリスキーであろう。
その魅力を伝えるべく、4度のエベレスト登頂や登山界のアカデミー賞とも呼ばれる「ピオレドール賞」を2度受賞している、世界的な「アスリートカメラマン」こと平出和也が立ち上がった。ニュージーランドでの雄大なる白銀の世界を滑走するスキー番組『平出和也のSKI TUNE!』が2020年1月5日(日)からWOWOWで放送をスタートする。迫り来るような、迫力満点の生々しい映像の数々……その撮影時のエピソードやヘリスキーの素晴らしさについて、完成披露試写会に登壇した平出本人に聞いてみた。
(c)WOWOW
——臨場感あふれるダイナミックなスキー映像ですが、今回の新番組でヘリスキーを体験されていかがでしたか?
「昔からヘリスキーに興味があったのですが、登山家なので自分の力で山を登るという手段ばかりでした。通常自分の足で登ったら2日間で1カ所しか行けないようなところにも、半日で5、6カ所に移動できるヘリスキーはスキーを楽しむ上で最高の手段ですね」
——そもそも、なぜニュージーランドという場所を選んだのでしょうか?
「人類初となるエベレスト登頂に成功したエドモンド・ヒラリー卿がニュージーランド出身ということで、いずれ訪れてみたい場所でした。ヒラリー卿が幼少期にマウントクックを見上げた時に人生の転機が訪れたというエピソードがあるのですが、実際に訪れてみると、それが理解できるような素晴らしい場所でした。僕が普段登っている山は7000~8000メートル級なので、今回のニュージーランドの山々は3000メートル級と低いのですが、マウントクックを望める景色も、もちろん雪質も最高でした。高さ低さは関係ないですね。人生観が変わります」
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——具体的にどういう風に人生観が変わったのでしょうか?
「今までは高い山、難しかったり、新しいルートに挑戦するという、とにかく記録に挑戦することに注力してきました。でも、今後は記録より『記憶』として残るような活動にしていきたい。人生は旅のようなものですが、僕の人生も豊かにしてくれるようなニュージーランドという場所への旅でした」
——この番組でどんなことを伝えたいですか?
「自分にとって大切な場所って皆さんそれぞれあると思うんですね。もし見つかっていなければ、そういうものをこの番組を通じて見つけてほしいというか、きっかけになれば嬉しいです。自分が自分らしく居られる場所というか。僕も今回のニュージーランドでの経験がこれからの自分にとって、どのような形になっていくかは分かりませんが、居心地はすごく良かったですね。近いうちに再訪したい気持ちはすでにあります」
——『4K・HDR』撮影による迫力のある映像も素晴らしいです。
「観ている人にその場所に居るような、そんな臨場感を伝えられるような内容になりましたね。きっと、僕が見てきた、あのニュージーランドの美しい世界を堪能できると思います」
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