ドヘニーを蹴りつけて“ダウン”も減点なし フェザー級王者ボールの蛮行に英メディアも非難「失格にならないのは幸運」
内容でも圧勝だった。それだけに蹴りつける行為には後味の悪さも残る。実際、海外メディアでもボールの蛮行は「問題」としてクローズアップされている。英公共放送『BBC』は「ドヘニーがヘッドロックをかけてから放そうとしなかったことで火花が散り始めた」と指摘。「苛立ったボールはドヘニーの脚を蹴って応戦。不意を突かれたドヘニーは地面に倒れ込んだ。相手を蹴りつけた後に、失格にもならず、ポイントの減点すらなかったのは幸運だった」と論じた。
また、米メディア『Uncrowned』も「試合は、ボールがドヘニーを左足で蹴るという異様なシーンで幕を開けた。驚いたことに彼は減点すらされなかった」と王者を批判。さらに英紙『Metro』も問題の場面を「奇妙な光景」と伝えた上で「激しい蹴りでアイルランド人戦士を倒した行為にはさすがの地元ファンからも驚きの声が上がった」と会場の雰囲気もリポートした。
試合後のインタビューで「観客がどう思っているかわからないけど、自分はIQのある賢いボクシングができるし、そういう面も見せられたと思う」と誇ったボール。今回の防衛劇に対する波紋はしばらく続きそうな気配だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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