RIZIN榊原CEOの心中を考察―「選手はプロモーターのおもちゃじゃない」(前田日明)から見えてくるもの【石井館長いわく、「RIZINは競技かイベントか」】
ともあれ、両者から感じられるのはRIZINに対しての思いであり、前田氏に関しては、自身が立ち上げた「THE OUTSIDER」出身の朝倉海に対する愛情は伝わってきた。前田氏の場合、格闘技業界に対する思いが強すぎるあまり、今回のような誤解を生む言動になってしまったのだと、少なくとも記者は考えた。
そして 前田氏の師匠であるアントニオ猪木の言葉を思い出した。
いわく、「起こったことはすべてよし」。
つまり起こったことをすべてよしと前向きにとらえながら対処していくのが得策だという考え方だ。
ということで、ここで少し本題から外れるが、今回はプロモーターがテーマなので、それにまつわる話を披露しながら、この発言から見えてくるものを考えてみたい。
実は以前、榊原CEOからこんな話を聞いたことがある。時期はRIZINが立ち上がった頃だったはずなので、おそらく2015年の末から翌2016年だったかと思う。その際、榊原CEOは、かつてのPRIDE時代を振り返って以下のようなコメントをした。
「PRIDE時代、年間の売上高は一番いい時でも100億円はいかなかったけど、そこに近い数字を出せていた。おそらくK-1はPRIDEよりも売り上げていたはずだから、100億円はあったんじゃないかな」
細かくは覚えていないが、確かそんな内容だった気がする。これは公にもなった発言なので、今回その際の記事を探したが、今現在、見つかっていないのでその辺はご容赦願いたい。
もしかしたら多少は数字に色付けがなされている可能性は考えられるものの、当時の市場規模を推察するには参考になる話だと思う。
[文:Show大谷泰顕]
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