球界でも猛威振るう第7波、頼みのワクチン接種で昨夏に続き球宴辞退者続出か
また、そんな中でもヤクルトの規模のクラスター発生は、これまで球界にはなかった。コロナ慣れからの感染対策への気の緩みが指摘されても仕方のないところだろう。逆に無防備でいれば、たった一人のキャリアから瞬く間にこれだけの数の人間へ感染させたということで、改めてBA5株の恐ろしさが浮き彫りとなった。
NPB内においては、現役選手の3度目の新型コロナウイルスワクチン接種が思うように進まない、というジレンマもある。機構側はコロナ禍となって以降、指導を仰いできてた専門家チームの指示の下、選手たちへの接種を促してきたが、これが進んでいない。アスリートにはどうしても副反応に対する嫌悪感が強いというのだ。
「幸い前半戦が終われば、わずかな間ではあるがオールスターブレークを迎える。そこで何とか接種を進めてもらえるように訴えるしかない」とNPB関係者は口を揃える。昨夏は東京五輪が開催されたため、約1カ月間の中断期間があり、その間に多くの選手らが2度の接種を済ませることができた。その効果ももう薄れてきているところではある。
停滞していた3度目のワクチン接種は、球界に突如広がった集団感染に対する効果的な処方せんとなるか。また昨夏のオールスターでは、その副反応の影響で一部の選手たちが出場を辞退せざるを得なかった。2年連続で夢の球宴がそんな事態に陥らないよう、祈るばかりである。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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