NPBでも導入される?今季MLBの新ルール「延長タイブレーク制」「ジャイアント・プレーオフ」…
またMLBではコロナと関係なく、今季から投手のワンポイント起用を禁止するルールが導入された。NPBは今季のメジャーでの運用具合を研究し、このオフに協議する構え。試合時間短縮をうたうが、実際に効果はあったのか。ただしMLBは60試合という異例のショートシーズンに短縮されたので、正しい評価が下せるのかは微妙なところ。
そして現在行われているMLBのポストシーズンは、「ジャイアント・プレーオフ」として10チームから16チームへ拡大された。レギュラーシーズン120試合を確保し、CSは短縮・中止としたNPBとは好対照なスタンスである。
これもコロナ禍となる以前から、マンフレッド・コミッショナーが温めていた策の一つである。プレーオフはファンから注目度が高く、放映権料などお金が稼げる。プレーオフ進出チーム増を探っていたところ、コロナ禍に陥り、渡りに船とばかりに想定以上に拡大してみせた。
実際に全30チーム中、半数以上の16チームが進出。アストロズ、ブルワーズなど、中には勝率5割を切る借金チームまである。批判の声もあるが、ばく大な放映権料という甘い蜜をMLBは吸った。来季以降、元の10チームに戻る可能性はむしろ低そうで、12もしくは14チームあたりに落ち着くシナリオが有力視される。こちらも行く末が、NPBのフォーマット作りに与える影響はゼロではない。
多くの特例で異例のシーズンとなった今季のMLB。その何が元に戻り、何が継続されていくのか。未来のNPBに何らかの影響を与えることは必至で、今から注目しておいて損はない。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]