オリックス10連勝! 躍進の裏にある「メジャー方式」とは
勢いが止まらない。オリックスは22日の日本ハム戦(京セラ)に5―2と勝利し、24年ぶりの10連勝を達成。先発した山岡泰輔投手(25)が1回を持たず右ひじの違和感で緊急降板するアクシデントがありながら、6人の投手の継投、杉本の適時打などで、首位の座をがっちりキープ。歴史的快挙にも中嶋監督は「10連勝?あまりピンとこないです」といいながらも「大変な場面から始まり、本当によく抑えてくれた。打線も粘りがある」と投打にわたって選手たちをたたえた。
(C)ORIX Buffaloes
11年ぶり2度めの交流戦Vに加えて、6月はここまで16試合を消化し、13勝2敗1分け(22日現在)と脅威の勝率を誇る。躍進を支えているのはメジャー方式を取り入れたことも大きいという。
試合前練習は従来より短く大体1時間前後で終了。ほかの球団とはルーティンともいえる月曜日の投手指名練習を廃止するなど監督が選手の自主性を重んじている。そうなると逆に選手たちも個々で足りないところを考え、補うような練習を行うなど好循環で回り始めたという。中嶋監督は日本ハムのフロント時代にメジャー球団に研修で渡米。やるときは徹底してやる、休むときは休むとメリハリのついた練習法を目の当たりにしたことで、自身が指揮官になったときに柔軟に取り入れるようになったというのだ。
加えて、中嶋監督の『中間管理職』方式も好調の要因になっているとか。「選手の状態を本当によく見ている。練習中も色々な場所に足を運んで、選手にマメに声をかけている。選手との距離も近く、声がけもうまい。会社でいえば、どっしり構える昔の上司というよりは、いわば、係長や課長クラスのフットワークの軽さもチーム運営に一役買っているようだ」(放送関係者)