裏金問題など球界の闇歴史となった自由競争での選手獲得枠 ラストイヤーとなった2006年の希望入団枠の選手たちとその後

タグ: , , 2020/4/16

 ドラフト会議において最大の見せ場は、複数球団入札指名における運命のくじ引きであることに疑いの余地はない。

くじ引きが復活して久しいが、90年代末から00年代中盤までは、逆指名に始まり、自由獲得枠、希望入団枠と名を変えて大卒・社会人以上の上位指名者のくじ引きはなかった。


 いわゆる自由競争での獲得枠。だが長期的視野に立って過去を振り返れば、決して各球団の補強において良い制度とは言えなかった。1993年に導入された逆指名には、巨人の強い意向が働いた。当時は唯一無二の人気球団。有力選手を複数、囲い込みたかった。

 これが裏金を交えてドラフトの価格競争を生む。故障などで実力を発揮できない選手もおり、コストパフォーマンスの面で限界がきていた。不正の温床でもあり、2006年を最後に廃止。球界全体で見れば自然な流れだったのかもしれない。

 ではその2006年、自由競争最後の年に希望入団枠でチームを選んだ選手たちの顔ぶれはどうだったのか。

 日本ハム 宮本賢投手(早大)

 西武 岸孝之投手(東北学院大)

 ソフトバンク 大隣憲司投手(近大)

 オリックス 小松聖投手(JR九州)

 中日 田中大輔捕手(東洋大)

 阪神 小嶋達也投手(大阪ガス)

 ヤクルト 高市俊投手(青学大)

 巨人 金刃憲人投手(立命大)

 広島 宮崎充登投手(ホンダ鈴鹿)

 横浜 高崎健太郎投手(日産自動車)





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