絶望から一転、名球会入りに光が差し込んで来た阪神の選手とは?
ソフトバンクのデニス・サファテの今季中の復帰が難しくなってきた。開幕から登板がなく、股関節の手術のリハビリのためアメリカに帰国中の助っ人右腕。7月19日には回復を促進させる効果のあるPRP注射を受けたことを、自身のインスタグラムで明かした。注射後、数日は安静が必要で、その後の調整を進めても9月に間に合うかは疑わしい。
昨年は開幕直後のわずか6試合の登板に終わっていた。離脱前に2021年までの新たな3年契約を結んでおり、球団は来季以降も戦力として活躍してもらわなければならない。
2017年にはNPB歴代最高記録の54セーブを挙げるなど、通算234セーブを挙げてきた。来季以降の見通しも現在のところはっきりしておらず、当初は確実と見られながら不透明になってきたのが名球会入りだ。救援投手は通算250セーブが入会条件となっており、現DeNA監督のアレックス・ラミレスに続く名球会入りにサファテ自身も意欲をのぞかせていた。
名球会入りに光が差し込んで来た選手
暗礁に乗り上げたサファテとは一転、名球会入りに光が差し込んできたのが阪神の藤川球児。守護神ドリスが7月26日に出場選手登録を抹消され、今季の好調さを買われて代役クローザーに指名された。
するとその日の巨人戦から2試合連続セーブ。これで7月29日現在で通算229セーブに。2016年の阪神復帰後は3シーズンで計5セーブしか挙げられていなかったが、39歳の前に一気に道が開けてきた。
今季はここまで37試合に登板し、4勝1敗、防御率1・46とかつての安定感が戻りつつある。常に150km超す火の玉ストレートはないが、それでも直球は140km台後半で、フォークとのコンビネーションは威力十分。セットアッパーとしての活躍が認められ、オールスターにも7年ぶりに選出されていた。