早期化する有望甲子園球児の名門大学「内定」事情 水面下で白熱する争奪戦 活躍しすぎも心配なワケ

昨年のセンバツは健大高崎が制した(C)産経新聞社
もうすぐ甲子園球場で始まる春のセンバツ高校野球大会。ネット裏ではNPB12球団のスカウトはもちろん、メジャーリーグのスカウトも視察に訪れ、有望高校球児の一挙手一投足を見定めていきます。その評価は、秋のドラフト会議へとつながっていくのです。
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一方、野球で未来を切り拓いていくのは、プロ志望の高校球児だけではありません。スポーツ推薦入試による名門大学進学を志す有望球児にとっては、センバツ大会での活躍や上位進出は内定ゲットに直結することになります。
有望高校球児の進学事情に詳しい関係者は言います。
「名門大学の中には『全国大会での上位進出歴』がスポーツ推薦における『武器』になる場合があります。センバツ大会はこれに該当するので、ベスト8やベスト4、決勝進出を果たせば、進学に有利に働きます。あまり世間で知られていない話で言いますと、各地区の優勝校が集う秋の明治神宮大会も、この『全国大会』に該当します。つまり、明治神宮大会で8強、4強、決勝進出を果たした学校の有望選手は、東京六大学リーグや東都大学リーグの名門校への進学にプラスの効果をもたらすのです」
建前として、大学の「合格」が決定するのは11月から12月、学校によっては年が明けてからになります。なのでスポーツ新聞などのメディアがその情報を知っても、書くことはありません。