初の月間MVP受賞! 竜の守護神ライデル・マルティネス、鍵を握る「第3の球種」とは?
■140キロ台のスライダーがアクセントに
最速161キロの直球に150キロ前後のスプリットが代名詞の一方で、今季は140キロ台のスライダーが良い味を出している。
カウント球で使いつつ、時には三振の決め球にもなり得るということで、「第3の球種」として確立されつつある。昨季も投球割合の10%前後を占めていたが、決め球としての使用はほとんどなく、スライダーで奪ったのは62個中わずか5個。それが今季はすでに13個中3個と、精度が高まっているようだ。
5月11日の広島戦では、外から巻くバックドアのスライダーで秋山翔吾を見逃し三振に抑え、続く野間峻祥の初球にもスライダーを投げてストライクを奪った。まさに、カウント球と決め球の両方で使えている。
直球一辺倒だといずれ打たれるリスクは高まるし、スプリットを多用すると見逃されたらボールになる可能性が高い。そこでスライダーを自在に操れると「鬼に金棒」だ。
新たな武器を携え、これからもマルティネスが相手に絶望を与える。
[文:尾張はじめ]
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