高校通算138発・佐々木麟太郎の「最後の夏」でプロ球団が「見極めたいポイント」とは

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佐々木擁する花巻東は、7月12日に盛岡市立-花泉の勝者と岩手大会の初戦を戦う(C)ACPHOTO

 岩手の怪物スラッガーがラストサマーを迎える。高校通算本塁打の最多記録を138本まで伸ばした花巻東の佐々木麟太郎内野手(3年)が夏の甲子園出場を目指し、順調なら7月12日に盛岡市立-花泉の勝者と初戦を戦う。

 春の県大会を制した花巻東は第1シード。昨夏覇者の一関学院や、盛岡大付といった強豪校は逆ブロックに入った。クジ運にも恵まれ、19年以来4年ぶりの甲子園出場へ期待が高まる。

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 佐々木は早くから今秋ドラフト1位候補の呼び声高いが、プロ野球スカウト陣の意見は割れているという。ケタ違いのパワー、遠くに飛ばす技術、野球に取り組む姿勢は申し分ないが、一方で140キロ以上の速球への対応力、守備が一塁に限定されること、巨漢でケガが多いことなどが評価を下げている理由だ。

 佐々木が2年春に初めて出場したセンバツ甲子園では、初戦で市和歌山の150キロ右腕・米田天翼と対戦し、4打数無安打だった。大会前に肩の手術を受けた影響もあったが、直球に差し込まれ「全国クラスの速い投手は打てない」という負のイメージを残した一戦でもあった。

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