うそでしょ?疲労骨折かかえて弾丸48号!花巻東・佐々木は本物の怪物だった
高校入学から半年あまりで47本塁打を放ち、アマ野球界で注目される花巻東・佐々木洋監督(46)の息子、麟太郎(1年)。本当のところ、実力はどうなのか。プロで通用しそうなのか。地方で、レベルの低い投手から数を量産しているだけの、お山の大将じゃないのか。真価が問われる全国デビュー戦で、新怪物が1発回答だ。
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全国の各地区大会で優勝した10校でトーナメントを行う明治神宮大会。東北代表として1回戦に登場した佐々木は、20日の国学院久我山戦に「3番一塁」で出場。1回の第1打席、高校通算48号となる先制ソロを放った。全国舞台のファーストスイングで、あいさつ代わりとばかりに右翼席へ突きさす弾丸ライナーだった。
ダイヤモンドを淡々と回るあたり、本塁打慣れしていることがわかる。犠飛2本を含む3打数1安打3打点で、チームの逆転勝ち(6ー3)に貢献。父でもある佐々木監督は「大会前は非常に調子が悪かったので、今日はよく頑張った。流れをつかむ先制の本塁打だったかなと思う」と評価した。
見るからにパワーあふれる体重117キロの体は万全でなかった。優勝した秋季東北大会の途中で左足すねを疲労骨折。神宮大会も強行出場で、足に踏ん張りがきかない状態でスタンドに運ぶあたり、力だけでなく、技術も感じさせる一振りだった。
ネット裏に陣取ったスカウト陣も絶賛。厳しいプロの目も、今回ばかりは感嘆の声があがるほどだった。
◆西武前田アマ担当チーフ「ビックリしました。スケールが大きくて末恐ろしい。大観衆の中でも初打席から結果を出す。注文をつけるところがない」
◆楽天後関スカウト部長「一振りで仕留めるところがいい。変化球にも対応できて、欲しいところで犠牲フライにもしている」
◆DeNA欠端スカウト「バットのヘッドが立っていて、スイングスピードが速いから打球が上がる。ドカベンみたい。いや、ドカベン以上かな」