なぜ日本で異彩を放った佐々木朗希の“真っすぐ”は打たれるのか? ド軍投手コーチが明かした顕著な「球速低下の理由」

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 では、快速球が鳴りを潜める理由は何か。ドジャースのマーク・プライアー投手コーチは、米メディア『Dodgers Nation』において「誰もがロウキは100マイルを投げられると知っている」と強調。その上で「トレーニングをして、目標とする球速(100マイル)に到達しようとしていたと思うし、我々もできる限りサポートしようとした。しかし、彼は最初の数試合で、それが制球力に大いに影響したと感じているようだ」と説いた。

 日本時代とは異なる環境下で、今までになかった負荷がかかるのは必然。そうした状況の変化もあって、佐々木は「あえて」球速を制限しているのかもしれない。だとすると、課題となるのは球質か。実際、今季の4シームは52.5%の割合でハードヒットにされている。スピン数を含めて改善の余地はあると言えそうだ。

 いずれにしても試行錯誤の日々は続く。それは「ロウキの現状には満足している」というプライアー投手コーチも覚悟の上だ。

「普通はこういったものはマイナーリーグのような環境で行うことで、成長に伴う困難を少しでも軽減できるものなんだ。我々はすでに成長に伴う困難を経験しているのは分かっているが、自ら進んで彼に拍車はかけたくない。今年は、我々全員にとって、いつものように学びの年になる」

 開幕前からの期待の大きさゆえに批判も受ける佐々木だが、まだまだ発展途上。ここから支配力を取り戻すためにどう変貌を遂げていくかは興味深いところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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