ロッテ・佐々木朗希は球宴で新境地 注目は100マイル超えストレートよりも後半戦を見据える「勝負球」
ここまでは160キロ超の剛速球とフォークのコンビネーションで奪三振ショーをくり広げてきたが、今後はさらに遅い変化球取得も視野に入れている。球宴の場ではオリックスの新星、山下舜平大投手からカーブについて話を聞く場面もあるなど、貪欲に取り入れる姿勢も示している。
山下のカーブはカウントを取りに行くだけでなく、勝負球としても用いられる。カーブはオーソドックスな変化球ながら打者の目線が上下するために目測をズラす効果が見込まれ、フォーク使いの佐々木朗にとっても有効な球種となる。元祖・怪物の江川卓も変化球はカーブだけだったが、打者と十分に勝負できた。
近年のプロ野球は他球団の投手との意見交換の機会も増え、変化球の握りや投げ方を出し惜しみすることなく教え合う傾向にある。今や日本を代表する投手ともなった佐々木朗が新たな「武器」をひっさげて、勝負の後半戦にどんな姿を見せるのか、今から楽しみでならない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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