春季キャンプでのロッテ・佐々木朗希 吉井コーチの大リーグ流スロー育成に球界も注目!
最速163キロの速球で注目されるロッテのドラフト1位、佐々木朗希(18)=岩手・大船渡高=が春季キャンプで球団の徹底管理の下、練習を続けている。その大事にしすぎる育て方が逆に球界で注目を集めるほどだ。
吉井コーチの大リーグ流の育成法
キャンプ地の石垣島では1軍メンバーに交じってトレーニングを積んでいるが、佐々木は1月初旬の入寮後からブルペン投球を封印。キャンプ最終日の2月13日にようやくブルペンに入るもようだが、吉井理人1軍投手コーチがつきっきりで指導している。
「高校の良い感覚を取り戻してほしいので、いろんな感覚で投げてもらう。高卒なので、高校の時の体と成長している体では感覚にギャップがある。それを埋めてもらう」と吉井コーチ。大リーグで投げた経験と、日本ハムで投手コーチをした後に筑波大大学院で野球コーチング論を学んだ博識を生かし、育成法も大リーグ流だ。
キャンプ初日から別メニューを用意し、投げすぎないようにキャッチボールの時間も5分間や8分間に制限。股関節の使い方を自然に意識できるようマウンドとは逆の上りの傾斜がついた台に乗って地面にたたきつけるようにネットスローをさせるなど決して無理をさせない。
モチベーションを高めるために先輩投手のブルペン投球を見学させたり、キャンプ中の練習合間に特別に座学を設けたりするなど、プロとしての自覚も徐々に植え付けている。しかもキャンプ中の休日も完全休養させるなど、今どきの若い子に対する手綱の緩め方も絶妙だ。