佐々木朗希争奪戦に敗れたパドレス 現地では“方向転換”を訴える声も「ササキの決断がオフを台無しにするわけではない」
だが、その一方でカサベル氏は、「ササキの決断がパドレスのオフシーズンを完全に台無しにするわけではない。複数のトレード交渉に関与しているとの噂もあり、複数の投手と打者を追加で獲得する計画だ」と指摘。続けて、「A.J.プレラーGMは、これまでも数々の大型トレードを成功させてきた人物であり、シーズンオフ終盤やスプリングトレーニングに入ってから動くことも少なくない」として、球団の今後の補強を見通している。
また、昨シーズンの開幕前にはファン・ソトを放出するなど大幅な人件費削減を行ったにもかかわらず、プレーオフ進出するまでのメンバーを揃えたと説きながら、「その中核は今も健在だ。2025年のパドレスが再びプレーオフ進出を争うための明確な道筋が残されている」と強調。その上で、「ただし、パドレスが贅沢税の適用基準を下回る状態を維持したいのであれば、プレラーのさらなる手腕が求められるだろう」として、戦力強化への見解を示している。
今回の佐々木の獲得レースでは多くの球団が涙を飲む結果となったが、2025年の開幕は少しずつ近づいている。パドレスも含め、新シーズンを戦うチーム作りを進めるべく、新たな方向性を見出していかなければならない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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