「パドレスファンを激怒させる」佐々木朗希 入団会見で米メディアから注目集めた“キーワード”とは
同記事では「野球ファンの大半はドジャースが望みのすべてを手に入れたことを不満に思っている」としながら、続けて「パドレスファンの怒りは少なくとも、もう少し正当なものだ」と米国内に漂う空気感を紹介。
さらに佐々木が発した「フロントの安定感」という発言が「(パドレスファンに)一撃を与えた」とした。
背景にあるのは今オフのパドレスを騒がせた“お家騒動”だ。一昨年に亡くなった前オーナーのピーター・サイドラー氏の妻、シールさんが球団経営権を求めて、ピーター・サイドラー氏の弟であるロバート・サイドラー氏とマシュー・サイドラー氏を訴えた問題。2人は球団売却や移転を計画しているなどと指摘し、「信託義務違反」などで訴えたことが報じられると、米球界でも大きく話題を集め、混乱を招いた。
すでに契約前からパドレスの佐々木獲得においては、このお家騒動がネックになるとも懸念されていたが、会見の場ではっきりと「フロントの安定感」と明言されてしまったことで、パ軍ファンとしては傷をえぐられることに。
ドジャースには会見にも出席し、大谷翔平も信頼を寄せる、アンドリュー・フリードマン編成本部長始め、フロントの手堅さは知られている。さらにパドレスにおいてはFAだった外野手のジュリクソン・プロファーが23日(日本時間24日)、3年総額4200万ドル(約65億円)でブレーブスに移籍というショックなニュースも飛び込んできた。
スイッチヒッターで内外野守れるユーティリティプレーヤーを欠くことでファンの嘆きも拡がっている。
今回の発言、佐々木にとっては率直な感想だったが、「強すぎるドジャース」をめぐって、他球団ファンは複雑な思いを抱き続けそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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