わずか20分でMOMに…リバプール遠藤航の貢献で高まる名将クロップの“価値”「ユルゲンがどれだけ正しかったか」

果敢なタックルで相手の攻撃を未然に防いだ遠藤。(C)Getty Images
勝利を手繰り寄せる出色のパフォーマンスに賛辞が相次いだ。
遠藤航が所属するリバプールは、現地2月16日に開催されたプレミアリーグの第25節で、ホームでウォルバーハンプトンと対戦。2-1で辛くも勝ち切って首位の座をキープした。
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開始間もない15分にルイス・ディアスのゴールで先手を取ったリバプールは、37分にモハメド・サラーの今季23発目のゴールで加点。本拠地アンフィールドに安堵感すら漂う危なげない内容で前半を終えた。しかし、後半は一転して苦戦。67分にマテウス・クーニャのゴールでウルブス(ウォルバーハンプトンの愛称)が肉薄。押し込まれるような展開が続いた。
そんな試合終盤の重苦しい空気を一変させたのは、71分からピッチに立った遠藤だった。十八番である対人プレーで相手のチャンスの芽をことごとくカット。アディショナルタイム6分には、自陣深くまで猛スピードで戻り、身体を張ったタックルで相手のドリブル突破をストップ。ファウルとなったものの、直後に試合終了となって、アンディ・ロバートソン、フィルジル・ファンダイク、そして守護神のアリソン・ベッカーが駆け寄って称えた。
途中出場だったが、遠藤はクラブ公式の「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」に選出された。その事実からもこの試合における日本代表MFの貢献度が、いかに価値のあるものだったかが伺える。
途中出場であろうと与えられた機会で、託されたタスクを忠実にこなしていく。そんな遠藤のプレーぶりは、レッズ(リバプールの愛称)サポーターたちの寵愛を受けている。そして、このウルブス戦後には、32歳の日本代表MFの獲得を進言した前監督のユルゲン・クロップ氏の「言葉」がクローズアップされた。