背番号11を巡る“葛藤” 佐々木朗希に譲ったロハスはド軍幹部からの電話でクビも覚悟「おもわず漏らしそうになった」

ロハス(左)は、佐々木(右)に愛着の合った背番号を譲り、小さくない話題を生んだ。(C)Getty Images
異例の対応の舞台裏では、ベテランがクビを覚悟していた。
今オフに小さくない話題を呼んだのは、ドジャースのミゲル・ロハスによる“ルーキー”への配慮。メジャー13年目のベテラン戦士は、新たにチームに加わった佐々木朗希に対して11番を譲渡。自身は新人時代に付けていた72番に変更した。
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ロハス本人に言わせれば、「些細な出来事」だった。だが、メジャーでプレー歴のないルーキーに、キャリアのあるベテランが背番号を譲るのは異例。近年は緩和傾向にあるが、上下関係が明確にあるとされる米球界では、まさに驚きの出来事であった。
もっとも、背番号譲渡を持ち掛けたのは球団だった。米ポッドキャスト番組『The Chris Rose Rotation』に出演したロハスは、ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長から「何かを話そう」とだけ記されたメッセージを授受。これに「おもわず漏らしそうになった。咄嗟に、解雇されるか、トレードされるのかと思った」という。
直後に返信をしたものの、球団の補強を取り仕切る幹部からは2時間以上も返答はなし。相当な覚悟を決めたロハスには「最悪のシナリオが頭に浮かんだ」。
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