異例の観衆を集めた“初マウンド” 佐々木朗希と初対峙したド軍打者も愕然「ああいう光景は見たことがない。凄かった」

大勢のチームメイトと球団関係者に見守られながら堂々の投球を見せた佐々木。(C)Getty Images
期待度の高さを物語る状況下での“デビュー・マウンド”となった。
現地時間2月19日、ドジャースの佐々木朗希は、米アリゾナ州グレンデールの球団施設で開催中の春季キャンプで、実戦形式の打撃練習「ライブBP」に初登板。9人と対戦し、安打性の打球はわずか1本。最速は95マイル(約152.8キロ)と上々の投球を見せた。
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ともすれば、「異様」ともいえる雰囲気が周辺にはあった。佐々木がマウンドに上がると、デーブ・ロバーツ監督ら首脳陣に加え、完全休養日だった大谷翔平、さらに山本由伸、ブレイク・トレイネン、ブレイク・スネルなどが打撃ケージ後方に集結。総勢50人以上の球団関係者に加え、ファンや記者も一挙手一投足を見守った。
ライブBPでもこれだけの関心を集めるのは、さすが「令和の怪物」か。そんな熱視線が注がれる中、メジャー初対戦となったデビッド・ボートから見逃し三振を奪った佐々木は、背番号を譲り受けたミゲル・ロハスも左飛に仕留め、合計27球を投げて2三振、ストライクは16球と快投。ロバーツ監督が「ロウキには間違いなく才能があると感じた」と太鼓判を押す投球内容を見せつけた。
練習後にスポーツ専門局『Sports Net LA』などの地元メディアの取材に応じた佐々木は「ブルペンでの感覚よりもいい状態で投げられた」と満足げに投球は、対峙したバッターを唸らせた。初めて打席に入ったボートは「まだ本当の試合とは違う状況だから、少し違う感じはした」と前置きした上で、「速球とスライダーは良かった。本当に良かった」と強調した。
「彼が日本の時と比べてどれだけ進歩したのかは正直分からない。だから彼の取り組みを比較することはできないけど、必要なことをしっかりやっていると思う。ピッチングスタッフが求める方向に成長し続ければ、彼は間違いなく理想とする場所にたどり着くよ」