また失速が心配される佐々木朗希…要因は交流戦か、疲労か、球場か
今季2敗は甲子園、横浜といずれも敵地。ビジターの防御率3.60に対し、ホームのZOZOマリンでは5戦4勝、防御率0.56と圧倒している。本拠地独特の強風を生かした投球でホームアドバンテージを発揮しているが、今後はビジターでの真価が問われる。
気になるのは暴投数が増え、失点に絡む場面が増えていること。昨季20試合で暴投「4」に対し、今季は9試合ですでに「6」。佐々木の決め球はフォーク。球種の特性上、すっぽ抜けることもあるが、後ろにそらさない捕手は心強い。どんな球でも止めてくれる安心感があれば、走者が三塁にいる場面でも思い切り腕を振ることができる。逆に、不安があれば、ワンバウンドさせられないと無意識に力をセーブし、低めに落としきれず失投につながるケースも考えられる。
今季、佐々木と9試合中8試合で先発マスクをかぶる佐藤都志也は攻撃力が持ち味だが、ブロック面に不安があり、課題の向上に取り組んでいる。昨季、主に佐々木とバッテリーを組んだ松川虎生は開幕後に2軍落ちし、ファームで経験を積んでいる。160キロ超の速球と落差のある高速フォークを止めるのは、プロでも至難の業。令和の怪物を最大限生かすためにはどうすればいいか。ロッテの挑戦は続いていく。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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